東日本大震災の被災地支援活動として、7月30日に岩手県山田町の仮設住宅の方々へお米をお届けに行きました。このお米は、和光学園(東京都町田市)の皆様からご支援いただいた『義援米』(白米800kg)です。今回の活動は、仮設住宅にお住まいの方々へ支援物資が届かないという現状と、現地に赴き、その状況をしかり感じた上でお届けしたいという気持ちから、わらび座おもひでぽろぽろチームと一緒に直接被災地へ向かいました。
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届け先に向かう海沿いの道路に入ると、陸のずっと奥に打ち上げられた船、大きな建物の屋根に突き刺さった車、土台しかない家々など、地震そのものより津波による被害、その爪痕が大きかったです。以前、陸前高田への炊き出しに参加したときも被災現場を見ましたが、何度見ても感じる怖さは変わりません。
しかし、そんな中で、家の片づけをする人、建物の解体をする重機、なにより学校に通う子どもたちの姿から、復興に向かう・・・というより、生きる人の力強さを感じました。
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現地に到着し、わらび座の役者から仮設住宅の代表の方にお米をお渡ししました。このお米には、義援米にご支援くださった皆様のメッセージを添えてお贈りしました。「ありがとう」と感謝のお言葉をいただき、和光学園の皆様とわらび座の心が被災地に届いたと感じられる瞬間でした。
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この日は夕方から、山田町の大浦小学校で、わらび座おもひでぽろぽろチームによる公演が行われました。午後6時に開場すると、続々と町の方々が訪れ、用意された客席スペースは開演前にいっぱいになりました。唄や踊り、太鼓などが披露されとても盛り上がりました。地元の芸能「虎舞」も大いにお客様を沸かせました。そのなかでも、ナマハゲとお客様が一緒に太鼓をたたく演目では、元気いっぱいに太鼓をたたいてくれた男の子、照れながらも舞台に上がって一緒にやってくれた女の子の二人の子どもの姿に会場は笑顔で満たされました。この笑顔こそが、山田町の、そして東北の明日からのエネルギーになると信じられるものでした。
わらび座が創ったこのひと時と、秋田からお届けしたお米が、山田町の方々の食と心を満たし、これからの元気になってくれると思いました。