2010年1月5日火曜日

発掘!足元の宝物。

わらび劇場に”山神様のおくりもの”が帰ってきます!1995年の“男鹿の於仁丸”からスタートした劇場ミュージカルの3作目として上演されたのが、1999年でした。あれから10年!自然と対じした時、目も体も背けては、いけない。命を落すぞ!”しっかと向き合うナダッ!!”ベテランのマタギが若いマタギに伝えるシーンです。命と命。雪深い秋田に生きる、これも文化。小道具部屋では、着々と懐かしい小道具が!!
今日は、みぞれ雪。重たい雲の隙間から青空も見えてきました。化石館前。ホテル庭のツゲ玉造。雪は何層にもなって水を蓄えています。これが全部水だったら?海になってしまう?一年分の水を、春一番に木々が吸い上げる水を”雪”は蓄えています。美しい雪。

毎日、小劇場(旧記念館)から、賑やかな稽古の音が響きます。我が故郷お隣”倉敷”音楽祭の演目。冬のえんぶり舞烏帽子(えぼし)です。手塚治虫さんの”火の鳥”を演じている人、楽器を演奏している人が頭にかぶったこの烏帽子を地面にこすり付けるように舞います。”二月三月物語”の中では、このえんぶり舞いが、”涙の渦”を巻き起こしました。ヨイサァヨイサァヨイサァ!小道具部屋にて。


おおっ?新人さん?かと思いきや、出産を終え子育て真っ最中”カクチャン”じゃ、ありませんか。凄まじい作品を次から次へと生み出す小道具部屋。稽古場に負けない熱気!です。家族を守り、子どもを育て、作品を創り、演じる!”衆人愛敬を以って、一座建立の寿福とせり”



真っ白な雪の中。ソメイヨシノの幹肌。私は、樹の幹が大好きです。地面から水や養分を吸い上げ全身に力を送ります。コケも共生。未だ見えない小さな小さな”宇宙”がここにあります。わらび座の60年と共に、この樹は、ここにあります。そして、”舞子の蔵”のように、この五倍300年をずっと”生きて”ほしい!