2010年1月8日金曜日

七草を過ぎて。

ちょんちょんちょん。誰の足跡でしょうか?弘前のお城の公園で、とてもすてきな200年、300年の桜の木々を見ました。その庭には、”ここに住む野鳥”という看板までありました。たざわこ芸術村の60年。わらび座。人間は、ずっと自然と共生してきました。暮らしの中で生まれた文化。そして文化を繋ぎ、命を励ます芸術。

桜の花芽を食べてしまう”ウソ”を追う作業巡回に1日5回、敷地内を回ります。場所によって同じソメイヨシノでも生育が違います。この工芸館沿いには河が流れています。水に枝は引き寄せられるように成長します。流れと枝の組合せは、美しい!造園では、”流枝の松(なげし)”という言葉があります。自然の植栽を庭に模倣したものです。

カエデの幹肌。樹木によってこの模様は、全く違います。樹の肌、樹形それを見ただけで、その木の名前が、わかるようになると、もっとおもしろくなります。森林工芸館ショップから、エコニコ農園ブルーベリー園へ下る庭から。


クロマツ。松は、歌舞伎、能などにも必ず登場し日本の代表的な風景を創り出します。秋に松の古葉を取る作業があります。一本一本の枝の葉を手で取る気の遠くなる様な作業です。けれど、その後芽を吹く”松の緑”は、本当に美しい!この重たい雪をさらりと流し、こもりがちな湿気から風通しを良くして守ってくれます。森林工芸館には、池を守る2本の美しい黒松が、あります。



こちらも”松”なのですが、この松は、北海道の襟裳岬から来ました。わらび座が全国、世界を動きます。歴史の中で、縁あって日本、秋田、田沢湖、この神代に暮らす木々たちがいます。”襟裳の黒松”と呼んでいます。足元には、北海道から来た”スズラン”もいます。