いっぱい用事を抱えて実家、長野に行ってきました。お天気が良くて何と
この眺め。ずーっと昔、高校生の時に北アルプス縦走をしたことが懐かしい。
実家から長野市や松本市に出るには必ず峠越えをしなければなりません。
とにかく長野県の山道は狭い狭い。車がすれ違うのは大変なことで秋田の
道に慣れてしまった私達はビックリしどうしでした。平らな所は殆ど無く急な
坂ばっかり。乗っているだけなのに呼吸が苦しくなってきます。
蓮華岳「あの頂にも登ったなー」若い頃は頂き目指してただただ登るだけ。
今はどんな低い山でも花を見つけては喜び、山菜や茸を見つけては歓声を
あげ、秋田の山に魅せられています。秋田の山はしっとりと水分を含み
豊かな感じがします。長野の山はからからと乾いて大変そうでした。
「うちの地方じゃ田んぼの準備の頃、水争いがたえなかったんだよ」と兄が
言っていました。夜中に鍬を担いで出かける兄の姿を思い出しました。
あちこちにため池があって上の田んぼから順番に水を入れてくるのですが
それを守らない人がたまにいるのです。
松本平の北の端、池田の町並が見えます。ここは峠、どんどん下って
またどんどん上がって実家の聖山(1447m)の中腹に帰ります。
道は何本もあるのに全てが峠越え、凄い所で育ったんだなーと改めて
ビックリしています。山のてっぺんに家があったりして「どんな生活を
しているんだろうか?」と興味をもったりしてしまいました。
富士山のように見えるのは有明山(2268m)、長野では有明富士と言って
いました。この麓にはちひろ美術館や碌山美術館があったりします。
実家の方からは真っ白い3000m近い北アルプスが連なって見えますが
山が近いと低い山が主人公ですね。その昔この山並みを眺めながら学校に
通っていました。
聖山(1447m)の中腹にある実家、高原りんごサンフジの産地です。
その集落は標高700mから900m、とにかく急なさかばっかりです。
私の実家は750m位の所で冬はマイナス10何度の日が続き秋田の
田沢湖高原より寒いのです。でも雪の量は秋田が凄いですね。
田沢湖高原はまだ70~80センチは積もっています。スキー場も土日だけ
オープンしています。春の薄汚れた雪の上に昨夜チラチラと降ったようで
真っ白に薄化粧。それでも雪のとけた所から、ばっきゃ(蕗の薹)が出て
小さな蕗の葉っぱも見つけました。もう春です。