2017年4月12日水曜日

大風に帆を揚げて!

 角館武家屋敷!俳諧、和歌。書いた人の名。文字に残された暮らしと人生。名前には意味がある。読み解く時、時代が見えて来る。医者である者は、医療器具を残し、文人は文字を残す。庭は、”土”に設計を遺す。
 春一番の輝くマンサクで幕開け。可憐なピンクの山野草が太陽を受ける度次々に目覚める。片栗花(カタンコ)。秋田では、この花の姿を”片籠の様子”と掛けて名がある。籠を手に野を山を歩いた暮らし。ホテル前縮小庭園
 近隣の沢の流れを切り取るように設計されたホテル前庭。いつもより早い目覚め。ショウジョウバカマ(猩猩袴)。花の姿が猩猩で葉は袴の様に地面に這う。春の優しい光に呼びかけられるのか?春開幕の花の色。
 地面を這う様に見つめると、薄葉サイシン(漢方)。花が鈴の様で別名"馬の鈴草"。馬と暮らし馬の鈴がある。”石川リキノスケ”の読んだ歌にも”朝草を刈り取って馬小屋に敷け、そうすれば、良い堆肥が出来る”とある。
春一番?春二番?連日の大風!砂埃と木の葉が舞う!高い場所では雪も降る。大嵐!新しい未来へ帆を揚げて進む!ナガバユキノシタ(別名アルタイユキノシタ)。シベリア地方。過去を思い、現在に生きる。美しい命!