通称ムーミン谷と言われている馬場の小路。何時行っても歓迎してくれて
いるような気がします。本当に心落ち着く場所です。
駒池のほとりに座ってぼーーっと馬の背や男岳、女岳の稜線を見上げて
湧いては消えていく雲の流れに見とれて幸せな一時です。
ほおばるおにぎりの美味しいこと。
忙しい日々に追われてこの感動を忘れてしまうのはもったいないと
「えーーい、ままよ」と行ってきました。昼食の20分は座っていたけれど
あとは4時間歩きっぱなし、身も心もなかなか充実していました。
帰ってきてからすぐに仕事、「何とかなる、何とかする」そんな私です。
バスに揺られてくねくね曲がった登山道を行く時、八合目に到着して歩き
始める時「今日はどんな事に出会えるかな?」と心がわくわくします。
ここはシシウドの谷。葉っぱだけであんなに小さかったのに8月末ともなると
花が咲き背丈ほどの高さになっていました。
阿弥陀池と馬場の小路の間にある稜線は馬の背と呼ばれています。
本当に馬の背中を歩いているような気分になるから不思議です。
ひときわ高い所は馬の鞍(私がつけた名前です)岩がゴロゴロしていて
四つん這いになって登るので気分爽快です。
今が盛りと咲いているヤマハハコと馬の鞍、険しいはずなのに優しい感じが
伝わってきます。
綺麗な田沢湖が出迎えてくれました。全姿が見られたのは久し振りでした。
朝から稜線が見えていて「よし、今日は登るぞ」近くにいるからこそできること。
こんな日にしか登らないのですから贅沢ですね。
登山道からゆぽぽ山荘の隣の赤い屋根が見えました。山荘は生い茂った
ブナの葉っぱに隠されて見えないのが残念。
秋の花、トリカブト咲く道を行く。
バックの山は笹森山、湯森山、笊森山、乳頭山。どの山も魅力的です。
帰ってきて咲いていた花を書き出してみたら30種類ほどでした。
7月のピーク時の半分ほどですが十分楽しめました。
ウメバチソウ、リンドウ、ヤマハハコ・・・秋のお花に出合えるのはやっぱり
この時期しかありません。どの時も大切です。